人は 決して得られないものを思う時 悲しくなる
もう戻ってこない過去の日々を思う時 悲しくなる
若かった自分がやらなかったことを後悔しても もうあの頃には戻れない
残りの日々は刻々と狭まり 後ろを向くと軌跡はどんどん増えている
何もしなくても 何をしても 明日が今日になり 明日はすぐに過去になる
この手に残るものが何もなくても どんどん長くなる「今まで」
「いつか」 それはあの時の今なのに 未だに気が付かない
今が過去になるこの瞬間に さあ勇気を振り絞って道を造ろう
後ろのセピア色にばかり浸らない 明日の未知をまだ作れるうちに
2010年12月10日金曜日
2010年11月11日木曜日
弥次郎兵衛
綱渡りの弥次郎兵衛
人に羨ましがられるようなな生活だって
いったい裏で何があるかわからない
ちょっとそこで躓いて事故にあえば転落人生
ちょっと精神衰弱で事件を起こせばすべて台無し
この手に握られた手綱
電車で
道路で
崖で
家で
どこでだって破滅は隣り合わせ
だから
ちっとも幸せじゃなんかない
反対側が常に見えている弥次郎兵衛
あなたにしがみついて幸せなふりしているだけ
こんな幸せ
あっという間に底なし沼に放り投げられる
2010年11月10日水曜日
禁断のシャボン玉
きれいでキラキラしていて
そこに美しい世界が広がっていて
夢のように輝いている
禁断の シャボン玉
掴んだとたん 消えてしまう
手に入れたとたん 消えてしまう
あなたの やさしさ
あなたの ひとみ
あなたの くちびる
あなたの せかい
決してほしいなどと 言えない
永遠という時計の針を
先に進めたくないから
ビクビクとして
そおっと あなたの姿を見ているだけ
それしか 私には
シャボン玉を 壊さない方法が見つからない
そこに美しい世界が広がっていて
夢のように輝いている
禁断の シャボン玉
掴んだとたん 消えてしまう
手に入れたとたん 消えてしまう
あなたの やさしさ
あなたの ひとみ
あなたの くちびる
あなたの せかい
決してほしいなどと 言えない
永遠という時計の針を
先に進めたくないから
ビクビクとして
そおっと あなたの姿を見ているだけ
それしか 私には
シャボン玉を 壊さない方法が見つからない
2010年10月24日日曜日
突然ものわかりのいい女になる
何してたの なんて聞かない
あれ誰なの なんて聞かない
だけど知りたい 何してたの
教えてほしい あれ誰なの
喉まで出かかってる言葉を ぐいっと飲み込み
何もなかったかのように 今まで通りの振る舞い
見え隠れする あなたの裏にあるものが憎い
私がとやかく言うなんて できないんだから
ばかな私が ほんと勘違いもいいところね
それでも もしかしたらなんて 笑っちゃう
笑って笑って 情けないくらい悔しくて
それでも またあなたの前に出て行って
いつもの通り クールで対等な女になる
そんなことで ちっともメゲてないって顔で
滅茶苦茶傷ついた胸の痛みを隠しながら
今日も元気い?なんて明るい太陽のふり
ばか ばか ばか ばか と叫びたい
ねえ あれは誰なの いったい何者よ
ねえ どこで何してたの あの人と
教えて 私はあなたの何なのよ
喉に出かかってる言葉を ぐいっと飲み込み
道化の私が踊り出し ニコリと微笑み
ああ どうして
突然ものわかりのいい女になる
あれ誰なの なんて聞かない
だけど知りたい 何してたの
教えてほしい あれ誰なの
喉まで出かかってる言葉を ぐいっと飲み込み
何もなかったかのように 今まで通りの振る舞い
見え隠れする あなたの裏にあるものが憎い
私がとやかく言うなんて できないんだから
ばかな私が ほんと勘違いもいいところね
それでも もしかしたらなんて 笑っちゃう
笑って笑って 情けないくらい悔しくて
それでも またあなたの前に出て行って
いつもの通り クールで対等な女になる
そんなことで ちっともメゲてないって顔で
滅茶苦茶傷ついた胸の痛みを隠しながら
今日も元気い?なんて明るい太陽のふり
ばか ばか ばか ばか と叫びたい
ねえ あれは誰なの いったい何者よ
ねえ どこで何してたの あの人と
教えて 私はあなたの何なのよ
喉に出かかってる言葉を ぐいっと飲み込み
道化の私が踊り出し ニコリと微笑み
ああ どうして
突然ものわかりのいい女になる
2010年10月21日木曜日
あなたに好きって言ってしまわないうちに
こうやって 真夜中にたったひとり
一緒に聞いたピアノナンバーを聞いていると
あの時のあなたの瞳を思い出してしまう
もう恋なんて しないと決めてたのに
どうして またこんな魔法にかかってしまったの
誰もいない部屋でふと頭に浮かぶのは
遠くの街へ帰っていったあなたのことばかり
掻き消そうと思えば思うほど 離れない
最後に軽く抱きしめてくれた胸の温もり
大きく広げた腕の中に滑り込んだ快感
行先が違う電車にお互い乗り込んでも
窓から見えるあなたに手を振り続ける私に
あなたが優しく微笑み返しているのが見えた
それが今でも脳裏に焼き付いて離れない
目を開けても目を瞑っても そこにいる
手を伸ばしても決して届かない あなた
ふと涙ぐむ私が年甲斐もなく滑稽
別々の世界へ戻っていくのが当たり前
すべては一時の心の迷いだと思い過ごそう
こんな思いにさせてくれたあなたに感謝して
若い娘みたいな甘酸っぱい胸の痛みは
誰にも見つからないよう内緒にしておこう
思いはいつかはどこかへ消えてしまうはず
そんなことはもう何回も繰り返したんだから
私の中にくすぶり始めたこの小さな炎が
大きくならないように手の中にそっと閉じ込めて
あした晴れてたら真っ青な空の下へ行って
明るい日差しの中でゆっくりと深呼吸して
この思いを揺れる外の風に流してしまおう
そう もうこれ以上手遅れにならないうちに
あなたに好きって言ってしまわないうちに
一緒に聞いたピアノナンバーを聞いていると
あの時のあなたの瞳を思い出してしまう
もう恋なんて しないと決めてたのに
どうして またこんな魔法にかかってしまったの
誰もいない部屋でふと頭に浮かぶのは
遠くの街へ帰っていったあなたのことばかり
掻き消そうと思えば思うほど 離れない
最後に軽く抱きしめてくれた胸の温もり
大きく広げた腕の中に滑り込んだ快感
行先が違う電車にお互い乗り込んでも
窓から見えるあなたに手を振り続ける私に
あなたが優しく微笑み返しているのが見えた
それが今でも脳裏に焼き付いて離れない
目を開けても目を瞑っても そこにいる
手を伸ばしても決して届かない あなた
ふと涙ぐむ私が年甲斐もなく滑稽
別々の世界へ戻っていくのが当たり前
すべては一時の心の迷いだと思い過ごそう
こんな思いにさせてくれたあなたに感謝して
若い娘みたいな甘酸っぱい胸の痛みは
誰にも見つからないよう内緒にしておこう
思いはいつかはどこかへ消えてしまうはず
そんなことはもう何回も繰り返したんだから
私の中にくすぶり始めたこの小さな炎が
大きくならないように手の中にそっと閉じ込めて
あした晴れてたら真っ青な空の下へ行って
明るい日差しの中でゆっくりと深呼吸して
この思いを揺れる外の風に流してしまおう
そう もうこれ以上手遅れにならないうちに
あなたに好きって言ってしまわないうちに
2010年9月25日土曜日
あなたの寝息を聞きながら
あなたの寝息を聞きながら
夜のとばりの旅に出る
ベッドランプが眩しくて
そろそろ消そうか考えて
読みかけの文庫に栞さし
サイドテーブルにそっと置く
あなたの寝息を聞きながら
静かに窓の外を見る
夏の浜辺に腰かけて
二人で数えた星の数
思い出すのがくすぐったい
優しいあなたの手の動き
あなたの寝息を聞きながら
今日の平穏を感謝する
そっと横に潜り込み
シーツの中で触れる足
ありがとう 心の中で囁いて
明日もいい日でありますように
夜のとばりの旅に出る
ベッドランプが眩しくて
そろそろ消そうか考えて
読みかけの文庫に栞さし
サイドテーブルにそっと置く
あなたの寝息を聞きながら
静かに窓の外を見る
夏の浜辺に腰かけて
二人で数えた星の数
思い出すのがくすぐったい
優しいあなたの手の動き
あなたの寝息を聞きながら
今日の平穏を感謝する
そっと横に潜り込み
シーツの中で触れる足
ありがとう 心の中で囁いて
明日もいい日でありますように
2010年9月6日月曜日
綿あめ
ピアノのCDが余計に雰囲気を醸し出し
埃が積もり積もって大きな塊になり
マイナー音のピアノに合わせてゆっくりと踊りながら
ますます綿あめを大きくして
吹き溜めが少し陽気にさえ映るほど
暗く軽く透き通る
ふうーっと吹いたら飛んでしまうくらい
なんでもないウヤムヤナな吹き溜まりに
足を取られ蝶の羽が動かない
ここでじいっとじいっとしていたら
このままいつかイキタエルのだろうか
埃が積もり積もって大きな塊になり
マイナー音のピアノに合わせてゆっくりと踊りながら
ますます綿あめを大きくして
吹き溜めが少し陽気にさえ映るほど
暗く軽く透き通る
ふうーっと吹いたら飛んでしまうくらい
なんでもないウヤムヤナな吹き溜まりに
足を取られ蝶の羽が動かない
ここでじいっとじいっとしていたら
このままいつかイキタエルのだろうか
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