2011年8月14日日曜日

スタック

スタック

私にはよくあることだが、またスタック

天秤を取り出す

耐え忍んでもこのままでいるべきか、それともここでクイットするか

どっちが得かよく考える

実はスタックした時は、よく考えることができる程、頭が冷静ではない

でも、考えようとする自分がいる

かわいそうに

出す答えは今のところわかっている

よく考えられもせずに、このまま耐える方を選ぶ

クイットした先にある闇が怖いからだ

心臓が苦しくなって爆発しそうになりながら

それでもここに留まろうとする自分に呆れ

涙がこぼれる

囚われの身?

いや、逃げられない自分




2011年4月5日火曜日

狂おしい行間

「クイーンの曲を聞くたびに 思い出すんだ」
その一言が物語ること
それは あなたが私との過去を忘れられずにいるということ
そして あなたが私との過去を忘れられずにいるように
私もまた あなたとの過去を忘れられないでいる
困ったことに・・・
そう それは大変に困ったことだ
何故って 私はもう過去には戻れないところに来てしまったのだから

「それで あなたはいい父親なの?」
なんでそんなことを聞いてしまったのだろう
私は あなたが結婚しているかどうかさえ 知らされていなかったし
あなたは そういうことを故意に隠そうとしていた
だから そんな質問はばかげていて 
あなたが答えたくないのはわかっていた
それでも 私は敢えて聞いた
答えの内容なんてどうでもよかった
あなたが結婚していようが 子供がいようが 私にはどうでもいい
私が知りたいのは あなたがそれでも返事をくれるかどうかということ
私が知りたいのは あなたが私を思っているかどうかだけなのだから

きっと あなたは返事をくれるだろう
昔あなたが指で私にしたように
数行の無駄のない文で私を撫でるだろう
行間に見え隠れするあなたの吐息を感じながら
私は苦しくなる
あなたのすべてを想い出し
からだがフルエて動けなくなる

あなたが欲しくて

狂おしくて 

息が苦しくて

眠れない

2011年4月1日金曜日

古いメールボックス

今はほとんど使ってない昔のメールボックスに 
ジャンクメールに混じって不思議な名前があった
それがあなただって気が付くまで 
ちょっと時間がかかった
「元気?大変だよね」ってそれだけしか書いてなくて
あと一歩で消すって時に気が付いた
「大変だよね」って地震のこと?きっとね
ずっとさかのぼってメールボックスを調べたら
懐かしいやり取りがそのまま残ってた
あれから5年も経ったんだ
私が結婚する直前まで会ってたもんね
懐かしすぎて涙がでちゃうよ
楽しかったこと みんな覚えてる
一緒にボーリングしたり
ミュージカル見たり
公園でお弁当食べたり
ドンキで買い物したり
ドライブに行ったり
それからいっぱい 秘密のこと
ああ 楽しいことがたくさん蘇って
どうしていいかわからない
最後のデートは夜中のアイリッシュパブ
フィッシュアンドチップスを食べながらビールを飲んだ
あなたはいつになくひどく酔っ払ってビールをこぼした
さよならを言うのがいやで
「だって私 結婚するんだから」ってだけ言って
いつものように別れた
あれが本当の別れだったっなんてわからないように
でも 私は遠くに引っ越して 
あなたは新しい別の仕事に就いて忙しくなり
一緒に行こうって言ってた旅行も行かないまま
本当に会わなくなった 
それから あなたのことは見えない箱に仕舞ってた
ずっと今まで 
あなたのメールを見つける今日まで
箱のカギはかかったままだっただけど 
くすぐったいくらい光り輝いていたあの頃の思い出と共に
突然あなたが私に戻ってきた
ありがとう
大好きだったよ
返事を出すか わからないけど
あなたは 私の大切な人 
今でもずっと