2011年4月5日火曜日

狂おしい行間

「クイーンの曲を聞くたびに 思い出すんだ」
その一言が物語ること
それは あなたが私との過去を忘れられずにいるということ
そして あなたが私との過去を忘れられずにいるように
私もまた あなたとの過去を忘れられないでいる
困ったことに・・・
そう それは大変に困ったことだ
何故って 私はもう過去には戻れないところに来てしまったのだから

「それで あなたはいい父親なの?」
なんでそんなことを聞いてしまったのだろう
私は あなたが結婚しているかどうかさえ 知らされていなかったし
あなたは そういうことを故意に隠そうとしていた
だから そんな質問はばかげていて 
あなたが答えたくないのはわかっていた
それでも 私は敢えて聞いた
答えの内容なんてどうでもよかった
あなたが結婚していようが 子供がいようが 私にはどうでもいい
私が知りたいのは あなたがそれでも返事をくれるかどうかということ
私が知りたいのは あなたが私を思っているかどうかだけなのだから

きっと あなたは返事をくれるだろう
昔あなたが指で私にしたように
数行の無駄のない文で私を撫でるだろう
行間に見え隠れするあなたの吐息を感じながら
私は苦しくなる
あなたのすべてを想い出し
からだがフルエて動けなくなる

あなたが欲しくて

狂おしくて 

息が苦しくて

眠れない

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